楽器や声などの録音で、マイクへの被りを少なく分離よく録音する場合、ヘッドホンなりイヤホンを使うことになります。
そのヘッドホンなりイヤホンには、曲のテンポ用クリックだったり、他演奏者の出音を流して、それに合わせて自分の声なり楽器なりを演奏するわけです。
このヘッドホンなりイヤホンに音声を流すシステムが、そうcue system キューシステム
演奏者はcue systemを頼りに演奏するので、他演奏者の音量やクリックのバランス、そして音質も非常に重要になってきます。
そんな
cue systemとしては、廃盤になったfurmanさんとか、currentさんとか、aviomさんとか、貧乏人の味方ベリンガーさんとかあるけど、ベリンガーにしても人数分揃えるとなると、結構なお値段!
しかも、デジタルだと24bit 48kHzまでとか、ライン受けだと音量、音質はどうだとか、機能も豊富だと取り扱いの説明がややこしいとか•••
というわけで
うちのスタジオでは、よくあるcue systemは使わずに、cubaseからセンド送りでCUEsend、sendを使えば12chのトラックを、アウトプットを増やせば、96kHzで32chのトラックを個別にボリューム調整でき、最大32人まで送れるようになると。
これにより、ドラムもステムミックスではなく、キック、スネア、ハイハットを個別に、また、クリック、ギター2人、ベース、シンセなど、各演奏者それぞれに調整した各個別にミックスした音をモニターを返すことができ、cubase内でEQ、COMP、REVなどエフェクトし、録り音は素の音でモニターはエフェクト込みの音として演奏者に返せます。
しかも、RMEのRAYDATだとレイテンシーがIN、OUTで1.7msくらいなので、演奏の遅れは、まったく気にならない速さです。
ハードウェア的には、orion32のDAからAudio-technicaのヘッドホンアンプを使い、各演奏者へモニターを返します。
演奏者の手元で操作できるのは全体音量だけとなりますが、クリックなどのトラックの音量バランスはRMEのtotalmixのサブミックス機能により、すばやく調整できるので特に問題はないです。
orion32のDAからヘッドホンアンプに直で行くため音質も良いです。
このオーテクのヘッドホンアンプが、ただ単に音量の底上げしてるだけで、余計な音質的補正をしていないため、非常にクリアーな音質でモニターすることができますよ。