防音室について 1.床編

めっきり暖かくなり、桜も満開、花粉も満開な季節となりましたね。
スタジオ近くの公園へ花見に行ったら、出店が例年に比べ少ない感じ
急に春めき桜が咲き始め、出店の移動調整が難しかったのかと邪推しつつ

今回のブログは、当スタジオの録音環境について、特に防音室・レコーディングブースについてです。

当スタジオは、約14畳と約2畳のレコーディングブースがあり、ドラムとボーカル・アコギなどを同時にかぶり無く録音できるようになっており、このブースの他に録音をオペレートするコントロールルームがあります。

録音をする際に、防音室・レコーディングブースに求められること

それは「なにか?」と言われれば

※遮音:録音する音源以外を排除できること
※反響:録音する音源を、適切な響きで録音できること

になると思います。

※遮音は、生活環境音(家電製品の稼動音や車の騒音など)から遮断され、録音する音源だけをクリアに収録できること。
※反響は、響き過ぎない環境(フラッターエコーや、特定の周波数だけ反響しない)が必要。

特に、「遮音」については、レコスタとして最低条件です。

これを踏まえたうえで、当スタジオの防音室・レコーディングブースはどうなっているのか?

前置きが長くなりましたが、「1.床編」本題です。
 
当スタジオの床構造は「浮き床」となってます。

これは、基礎の土間コンクリートの上に高密度の断熱材を敷き、その上にコンクリートを再度打設することにより、地面及び他基礎との接点を無くし、屋内外からの振動を遮断(縁切りという)すること。

これが、96kのグラスウール断熱材

この断熱材で四方を囲み、この上からコンクリートで浮き床を作ると

こうなります。

ちなみに、グラスウール断熱材は100mmで、コンクリート厚は150mm
 
当スタジオの床への遮音、調音の対策は以上です。

次回は、「2.壁編です」